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聖母マリアの無償の愛。
誰もが憧れる、その強くて美しくも健気な姿にインスパイアされたSister達が、
誰かの為になりたいと願いつつ、貴方様の訪問を心よりお待ち致しております。
人々が求める救いの空間。
日常から解放された癒しがここにあります。
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蝉しぐれ
2015/08/10

 

果てる日を今日と決めたのか

 

 

景色を揺らがせるほどの灼熱の中で

 

その群衆の羽音は

 

狂気と歓喜を伴った雄叫びとなって

 

誕生と終焉を供に祝う

 

 

過ぎし前夜を懐かしむこともなければ

 

来るべき朝日を望むこともない

 

 

この衝動こそが

 

己が唯一の性として

 

 

 

 

果てる場所をここと決めたのか

 

 

長い静寂の眠りは

 

この生命を解き放つその日に

 

太陽が世界を焼き尽くそうと燃え上がっていて欲しいという

 

願いの為の祈りの時間であった 

 

 

発った脱け殻を省みることもなければ

 

没する地の硬さを確かめることもない

 

 

この衝動こそが

 

己が唯一の理として

 

 

 

 

 

 

sentimental rulebook
2015/02/11

 

かつて見つけたはずの自分にとって最も有意義な…

 

 

今は無き何か…

 

 

 

 

 

それが何であったのか

 

 

どうなったのかなども思い出そうとすることなく

 

 

時が今のこの瞬間を過去へと追いやり

 

 

同時に未来へと誘う必然に身を任せ

 

 

私はここでまた

 

 

新しい出会いをただ待ち続ける

 

 

 

 

 

そのすぐ一歩外にある未知などは

 

  

私の及ぶところではない

 

 

 

 

 

それを臆病と言われても

 

 

 

 

 

それは無知だと言われても

 

 

 

 

 

 

 

 

それが私の規則なのだから…

 

 

 

 

 

 

 

 

*white crystal*
2015/01/26

*     *     *     *     * 

 

 

上空に留まっていた*白い小さな天使たちが

 

 

*地上の熱に溶かされることなく

 

 

その姿のままに*舞い降りて

 

 

音のない宴を一晩中続けたのです*

 

 

*     *     *

 

 

そして*世界を覆ってみせた天使たちも

 

 

*やがては朝の光に包まれて

 

 

風と共に*流れるように消え去り

 

 

かの地へと還っていくのであります*

 

 

*さよならの言葉の代わりに

 

 

一粒ずつの涙を残して * * *

 

 

*     *     *     *     * 

 

 

 

 

Starlight
2014/12/20

冷気の支配する冬の夜道

 

 

白い吐息が消えていくのを目で追いながら

 

 

顔を上げたその遥か上空では

 

 

競う様に瞬く星たちがいる

 

 

 

 

耳には響かないその光も

 

 

眼には騒がしいほどに賑やかで

 

 

光年の距離を越えて及ぶその意思は

 

 

沈黙していた私を高揚させる

 

 

 

 

殊に夜空随一とするシリウスは

 

 

今宵も新星にその座明け渡そうとはしない

 

 

 

 

 

 

「私だって・・・」

 

 

 

 

 

   

そう呟いて眼を戻した夜道は

 

 

さっきよりも少し明るく見えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

typhoon
2014/08/10

 

その脅威に対抗する重力を持ち得ぬ全ては

 

 

 

ただそこに留まり 

 

 

祈り

 

 

怯え

 

 

祈る・・・

 

 

 

 

 

その暴威に意見する勇気を持ち得ぬ全ては

 

 

 

ただそれに従い

 

 

願い

 

 

黙り

 

 

願う・・・

 

 

 

 

 

その権威を称賛する知恵を持ち得ぬ全ては

 

 

 

ただそうして過ごし

 

 

流れ 

 

 

流され

 

 

流れゆく・・・

 

 

 

 

 

風の吹かぬ世界などなく

 

 

それを忘れた次の瞬間にも

 

 

恐怖は眼前に紛いなく現れてみせる

 

 

 

いつでも

 

 

何度でも 

 

 

全てを試しに・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カゴノトリ
2014/04/20

 

なぜあのトリさんはカゴの中にいるの?

 

 

ヒトリで閉じ込められて寂しくないの?

 

 

好きな景色を探せなくて辛くないの? 

 

 

飛び方を忘れてしまわないか不安じゃないの?

 

 

 

 

 

 

ワタシが助けてあげたい・・・

 

 

 

 

 

 

もっと大きなカゴにして・・・

 

 

お友達のトリさんでいっぱいにして・・・

 

 

テレビも見せてあげる・・・

 

 

美味しいものもあげるから・・・

 

 

 

 

 

 

だから・・・

 

 

ワタシのトリさんになりたいでしょ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

look up
2014/03/12

夜の満員電車から降り

人の流れのままに帰路を行く

 

駅から遠のくほどに人は散り

静けさにやがて冷気の音が耳を打つ 

 

私は更にマフラーに顔を潜らせ

ただひたすらに歩を進める

 

景色などは見ずに行き来できるほど

繰り返し歩いてきたこの道 

 

立ち止まることも振り返ることもなく歩んできた・・・

 

いつもの交差点を越えてすぐに曲がれば部屋に着く

 

信号を確認することなく

少し前を歩いていた人が立ち止まったのを確認し

再び歩き出すのを待った

 

予想以上の沈黙の時間に違和感を覚え

マフラーから少し顔を上げてみると

信号は青になっていた

 

目の前に立ち尽くすその人は

なぜか信号とは違う角度に顔を向け

まるでメデューサの眼を見たかの様に固まっている

 

その様子に興味を持つ前に

信号の点滅に気がつき交差点を渡る 

 

過ぎてしまえば過去のもの

あの人の心臓が止まっていたのかどうかも知る由もなく

家路に気を戻す

 

 

 

つもりだった・・・

 

 

 

何の気まぐれか

わたしは立ち止まり

振り返り

顔を上げた

 

 

そこには道路沿いの家の庭に

垣根を越えて伸びた大きな赤い花の咲いた木と

その隙間から垣間見える丸い月が揺らいでいた

 

「きれいですね」 

 

交差点で石の様になっていた先程の彼が

今度は逆に固まっていたらしいわたしを横切りながら

そう言った  

 

歩いていく彼の背中に眼を向けると

風が吹き

彼のコートを颯爽となびかせていた

 

昨日までと違う風景を感じ

わたしはふと周りを見渡した 

 

勝手知ったるはずの近所の景色が

とても懐かしく新鮮で

甘美なものに感じられた

 

そしてわたしはもう一度ふり返り

95%の満月と梅らしき花を見上げた

 

私はマフラーを外して

高まりくる体温と

夜の冷気の境界を覚え

自分の存在を感じていた

 

「ご苦労様」 

 

そんな呟きと涙と笑顔を

もう一度巻いたマフラーで隠し

私はまた

歩き出した

 

 

 

 

 

 

 

男心と秋の空
2013/10/07
 
約束を信じたわけじゃない
 
だからあなたを責めたりしない
 
それでもあなたは私の愛を
 
少しも拒みはしなかった
 
せめて諦めを覚えさせてくれていたら
 
この空を嫌いにならずにすんだのに
 
あなたのようなこの空を・・・
 
 
 
思い出だけでも生きられる 
 
だけどあなたはそれを知らない
 
記憶と時間を薄めるように
 
見え透いた嘘と冗談ばかり 
 
こんな距離のまま続けるくらいなら 
 
もう空を仰いだりしない
 
あなたのようなこの空を・・・ 
 
 
 
秋には風の冷たさが
 
私の目を覚ましてくれる 
 
頼りない愛に寄り掛かっていた
 
私の心を覚ましてくれる 
 
 
  
せめて諦めを覚えさせていてくれたら
 
この空を嫌いにならずにすんだのに
 
あなたのようなこの空を・・・
 
 
 
この距離のまま続けるくらいなら
 
もう空を仰いだりしない 
 
あなたのようなこの空を・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
天の川
2013/07/04

 

早く寝起きしては よく働き 

 

 

特別に愚痴や望みを口にすることもなく

 

 

持ち合わせたものと与えられたものだけを大切に扱い 

 

 

ただひたすらに日々を健気で清楚に生きるのは・・・

 

 

 

あの川の向こうにいる

 

 

あなたとの思い出の中にだけ

 

 

本当の私を留まらせていたいから・・・

 

 

 

細かに且つ広く気を配り 

 

 

横をのぞくことも 人を羨むこともなく

 

 

望まれることに真摯に従事し

 

 

実直を美徳と疑わずにいられるのは・・・ 

 

 

 

いつかあの川の向こうにいる

 

 

あなたとの再会の日まで

 

 

本当の私を留まらせていたいから・・・

 

 

 

 

 

 

 

五月雨
2013/05/20

夏の訪れを思わせるほどの日射しは

 

涼やかに装った春の衣にさえ

 

重みを与えてしまうのです。

 

 

しかしその軽い疲労を伴った重力こそが

 

夏の日の醍醐味なのだと思い出しながら

 

同時に体のより深い部分にある何かから

 

湧き出る微かな熱に気づくのです。 

 

 

そしてやがてその熱は沸き上がり

 

かの日の熱と交わることを試みながら

 

私の全てを吸い上げるほどの狂気へと

 

一瞬の隙に及んでしまいそうになるのです。

 

 

しかしその熱を戒めるかの如く

 

いつもこの雨は私の心と体を冷まし

 

諌めに現れてくれるのであります。

 

 

それは多くの豊穣の源であり

 

また多くを押し流しては喪失もさせ・・・

 

 

それでも全てが再生に至るまで

 

その責務も全うすべく

 

降り続けるのであります。  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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